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2020/07/10 21:42
中途半端な雨しか降らない日々が少し続く。
仕事終わりに川や海の様子を見に行ってはいたが、特にこれと言った反応は得られない。
また、この頃には僕の免停期間も無事終了しており、車の購入準備も着々と進んでいたのであまり長くは釣りが出来なく悶々とした。
え、何故免停食らったかって?
日本を出る前の話だけど、普通にスピード違反でオービスを光らせたのである。
言っておくが僕は別にスピード狂では無い。
ただうんこがしたかっただけなんだ。
バイト先では現地人の兄ちゃんと仲良くなった。(年聞いたらまだ未成年でビビったけど)
彼は釣りをした事が無いらしく、僕にバラを釣らせろとうるさかった。
そんな簡単に釣れたら苦労しねぇよ、と思いながらもたまには人の為に動いてみようかと3月10日に約束を取り決めた。
自分の道具はもし万が一壊れたら困るので、友人に誘われた時用にそこそこ使えそうなタックルを現地で安く揃えた。
そして当日仕事終わり、最近彼が購入したと言う車で家まで迎えに来て貰い、先日バラが釣れたポイントまで案内する。
彼はバイトを掛け持ちしており、ゲストハウスのバイトで知り合ったと言う美女を一緒に連れてきた。
いや、そこまで面倒みきれねぇよと内心思ったが・・・。
美人だから許した。
今日は幸いにも少しだけど雨が降り、最近の中では一番状況は良いんじゃないかと期待した。
でも堰が溢れ出す程の雨量では無かった。
案の定一番いいポイントは更に分厚くウィードに覆われてしまっていて、投げるまでも無く堰の上を攻める事にした。
彼らはそんな足場の不安定な所を歩かされるとは思わなかったようで、躊躇していたが、頼むからライトは照らさんでくれとお願いし、半強制的にポイントまで歩かせた。
因みに一緒に来た美女は入り口から動けなかった。
ある程度釣り方を説明しながら進む。
堰のちょうど半分あたりまで来た時か?
急に友人が慌て始める。
友「おいっ!足元!ワニが居るぞ‼‼」
僕「は?どこ?あれただの流木やって・・・」
僕が言い終わる前に彼はそろそろと元来た道を戻ってしまった。
なんて臆病な奴なんだと呆れながら、ヘッドライトを点灯する。
ワニだった。
大体自分の身長程の個体、頑張ったらいけるか?
初めて野生のワニを見た僕は恐怖よりも好奇心が勝ってしまい、いそいそとルアーを付け替える。
遠くで彼らがやめろ!死にたいのか!と叫んでいたが、イリエワニじゃないから大丈夫と言って聞かせる。
「He's fu〇king crazy!!」とか聞こえるが、ニヤケが止まらなかった。
貴重なハードルアーに穴開けるわけにはいかんと、彼に使わせるはずだったワームを躊躇いなくワニの鼻先に置いてやった。
パクっと食らいつくワニ、初動でブチ伸ばされるフック。
なんも出来ねぇ…笑
驚いて川に飛び込んだワニは、じっとこっちを見ていた。
今日のタックルじゃどうにも出来ん。
僕は負けを認め、ヤイヤイうるさい友達の元へ帰った。

(ワニって力強いってレベルじゃ無いよね)
言うまでも無くポイントが荒れたので、もう二つ下流の堰まで移動しようと提案した。
と言うか二人が二度とここに来たくないと言いだしたので仕方なくだ。
もう正直釣れる気もしてなかったけど、まだ1度も竿振ってない友人に釣りの雰囲気だけでも味わって貰おうと。
ポイントに着くとしとしと雨が降り出す。
同時に風も出始め、普通に寒かった。
早く帰りたいな・・・でも彼が言い出すまで言わないでおこうと決めていた。
だけどすぐに美女の方が帰りたいと言い出し、僕は心の中でガッツポーズを決めた。
ナイス、女。

(書いてて気付いたけど、僕こいつらの名前覚えてねぇ・・・笑)
12時までに家まで送って貰い、またバイトで会おうなとサヨナラする。
やべぇ、全然寝れる気しねぇ。
風呂に入り、布団に入り何気なく漫画を読み始めたら更に寝れない。
気付けば朝4時前。
この頃になると頭がほとんど働いていなかったが、タックルを整え自転車でそこそこ近いポイントまで出撃した。
汽水のこのポイント、潮回りがあまりいい日では無かったがまぁ何かしら釣れたらラッキー。
潮が上げだすと、途端に激流が生まれる結構面白いポイント。
アクセスも良いので地元民もよく来るところだが、今日は僕が一番だ。
ちょうど日本から送って貰ったルアーも投げたかったし、美味しいコースを1つずつ打っていく。
メタルバイブを高速巻きで流れを横切らせた後、反転流でフォールを入れる。
「ガゴンッ‼」
鋭い引ったくりと同時にドラグが鳴り響く。
絶対ジャックだ!
このポイントで最も嬉しい魚、マングローブジャックだとほぼ確信した。
バレるなよと祈りながら、半ば強引に寄せる。
姿を見せたのは、見事な体系のジャックだった!

(これくらいになるととてもいいファイトしてくれる)

(がっつり食らいついていた)

(餌もたらふく食って良いプロポーション)
いやぁ~満足。
日の出迄の短時間釣行でこれは普通にもう帰っても良いレベル。
と言ってもやはり欲が出るのが釣り人。
今日はバイトは遅番だ。
潮が上がりきるまでやってみよう。
日が出るに従い反応は薄くなるが、手を変え品を変え攻めるとヒット!
食った瞬間綺麗にジャンプしたのはクイーンフィッシュ。
サイズは小さいが、9年振りに釣る魚は嬉しかった。

(なんでこいつがクイーンでヒラマサがキングなんだろ)
まだまだ6時過ぎ、人によっては朝まず目、これからと言う時間。
でも殆ど流れも無くなり、何より自分自身心が満たされたので帰る事にした。
もうすぐ車が手に入る予定だ。
どれだけ釣りの幅が広がるのか、今から本当にワクワクする。