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2020/02/20 15:12
昨日ローレンスが言ってたんだが、ローレンスはこの日からロシア人客のガイドに移らなきゃいけないとの事。
だからこの帰国日の半日は僕達だけ違うガイドと一緒に釣りをすると聞かされた。
ローレンスが優秀だったかは知らないけど、やはり5日間コミュニケーションを取った彼と最後まで出来ないのは少し寂しいものがあった。

(ローレンス、5日間ありがとう!)
帰る準備を半分終わらせ、使わないタックルを仕舞いながら、今日はどんな釣りになるだろうと山ちゃんと話す。
山ちゃんは先に話を聞いてた様で、ガイドの中のボスっぽいウエマンって人がしてくれるみたい!
と言ってたけどウエマンって変わった名前だね、としか思わなかった笑
朝飯を食べ終え、タックルをウエマンのボートに積み替える。
彼のボートは通常のよりも大きくて、釣りがしやすそうだった。
全ての準備を終え、出発まだかなぁ?と待っていると丘の上に屈強な肉体の漢が現れた!
あれがウエマンか!そう言えば他の人のガイアナ釣行であの人のタトゥー見た事ある気がする。
もしかして、この最後の最後に良い釣りが出来るのでは?と期待を持たずにはいられなかった。
因みに彼と直接挨拶を交わした時、名前を聞いたがたぶん「ウェマ」が正しいと思う。
まぁ強そうだから「ウエマン」で良いけど笑

(ウエマン、たぶん、強い)
良いサイズのパヤーラ(カショーロ)が釣りたい!と僕らの最後の希望を伝えると、無表情なウエマンは静かに「Lets go...」とボートのエンジンをかけた。
昨夜壁を殴った右手がパンパンに腫れて痛いけど最後までやりきるぜ!

(顔死んでるけど)
ウエマンの操船は迷いを見せる事無く、一つのポイントに辿り着いた。
ローレンスがあまりやろうとしなかった急流の流れが巻くポイントだ。
「ジギングでやれ」と言われ、またジギングかよと思いながらも、このロケーションはかなりやる気が出る。
山ちゃんも僕も、スピンテールをボトムまで落とし探り始めた。
すぐに僕の竿にずっしりした重みがあった、がたぶんこの強さはクビ(淡水イシモチ)じゃないか?笑
やっぱり最後までそうなのね、と上げるとたぶん今までで1番良いサイズ!
僕もクビには反応しなくなってしまってたけど、これは1枚写真に収める。

(大きさ伝わらんけどクビの中ではかなりいいサイズと思われる)
ウエマンもこの魚は好きな様で、キープしたいと言うので渡し、釣りを再開する。
すると隣でやっていた山ちゃんもヒット!
掛けてすぐに絶対クビじゃないと興奮気味だ。
上がってきたのは念願のカショーロ!
しかも初日釣ってたやつよりも良いサイズだ。
山ちゃん曰く、ボトムはクビで中層をやるとカショーロが居る気がすると言うので僕もやってみるとすぐにヒットした!

(なんやかんや初めてジギングでカショーロ釣れた笑)

(さいっこうにかっこよくない?この牙!)
もうこの時点でウエマンすげぇ‼と僕ら二人はウエマン信者だった笑
彼も彼で釣りをしてたんだけど、たぶん自分が釣りするからこそ釣らせるのも上手いんだろうなと思う。
何本か掛け、少し上流へと船を進めた。
先ほどよりも水深の浅そうなポイントで、ディープダイバーを投げろと指示が出る。
僕らは二人とも絶対の自信を持っていたラパラCD11MAGを投げ始めた。(山ちゃんのは9MAGか?)
ここも朝一だからか、それともウエマンのポイント選択が良かったのか、すぐに反応が出る。
そして僕に一際鋭いバイトが!
ファイトの段階でカショーロである事はほぼ間違いない。
でも今までのよりも絶対良いサイズと確信したその魚が水面を割った!
たぶんカショーロのでっかいの釣った事ある人からすれば微妙なんだろうが、僕はすげえ興奮した笑
がっちりフッキングしてたけど最後まで気を抜けなかったその魚、山ちゃんに無事ランディングをして貰った。

(今回1番の良いサイズ!ピラニアに尾鰭をやられている)
最後のチャンスでこれは中々痺れるものがあった。
更にもう一本と投げていると「ガツンッ!」とひったくる様なバイト!
さっきよりもスピードがあるし良く引くぞ。
もしかしてサイズアップか!?とワクワクした。
でも水面を割った姿に違和感を覚える・・・?
「カショー・・・!ロ?ん?・・・ドナルド?」
ドナルドって何?笑
読んでる人は疑問に思うはずだが、上がって来た魚はやっぱりドナルドだった。

(ドルフィンキャットって言うらしいけど、僕らは現地で名前がわからずクチバシみたいな口からドナルドと呼んでいた)
この魚さ、腹鰭より後ろよく見て?
ちょっとだけカショーロっぽくない?笑
ポイントもヒットルアーも一緒で、ファイトもそこそこ似てて・・・。
しかも興奮状態でこれがジャンプして下半身だけ見えると結構カショーロと勘違いするのだ笑
山ちゃんが1度釣ってたけど、僕は初キャッチ。
カショーロサイズアップでは無かったけど、個人で17?18?種目の魚と言う事でとても嬉しかった。
カショーロの反応も次第に無くなり、山ちゃんと話す。
「この人やったらレッドパクー釣らせてくれるかな?」
僕たちはレッドパクーと言う魚をよく知らなくて、激流の瀬なんかについてると聞いてたもんだからせいぜい30cm程度の魚?
と舐めてかかり、ここまで1度も本気で狙う事が無かったのだ。
でも大体ルアーで狙える目ぼしい魚は釣ってしまい、残り時間も数時間だったので最後にウエマンに聞いてみる。
僕「レッドパクーってこの辺でも釣れる?」
ウ「あぁ・・・じゃあパクー釣りに行こう」
ウエマンは僕らにスピナーをつけとけと指示を出し、ボートを川の対岸の瀬へと向けた。
ポイントに着くなりおもむろにキャストし始めるウエマン。
あんたが最初に釣るんかい!笑
と突っ込みそうになるが、3人でやった方が確立は上がるし、それぞれキャストを始めた。
ウエマンは釣りに集中しすぎてボートが岩に激突して僕ら何回か船外に飛ばされそうになったけど笑
ここでも始めて間もなく、山ちゃんのロッドが大きくしなった!
明らかに今まで掛けたどの魚とも引きが違うらしい、もう明らかにパクーだ!パクー知らんけど笑
自分の竿を一旦置き、ランディング体制に入る。
浮いた魚体を見てビビった。
レッドパクーってこんなデカいの!?

(絶対写真で見るより迫力あった!山ちゃんのインスタも面白い写真いっぱいだから要チェックだ!)
水族館で見るパクーがそりゃデカいのは知ってる。
でも激流浅瀬にこんなん居ると思わなくない?
これを見た瞬間、釣りたい欲がマックスになった。
手の痛みも忘れて無我夢中でスピナーを投げたが、それらしきバイトが一回と、後はピラニアとピーコックに終わった。

(これ別種だと思ったけど、普通にボーボレータの幼魚ですよね?)
ちょっとレッドパクーには後ろ髪引かれるものがあったが、仕方ない。
山ちゃんの見れただけでも良かったとしよう!
もうお昼前だ。
そろそろ帰らなきゃいけない。
と言うのにウエマンは自分も釣りしたいようで、ディープホールをトローリングして回る笑
こっちが言わずともギリギリまでやってくれたウエマン、最初からこの人だったらどんな結果だっただろう・・・?
と若干思わなくも無いが、ローレンスに失礼だしやめとこう笑
因みにトローリングではピラニアとピーコックが釣れた。
普段ルアーなんてやらずに素通りするポイントだったから、ほんと無限に可能性の広がる川だなと思った。
いつまでもやり続けようとするウエマンに、逆に僕らが焦って「もう帰らなきゃ」と伝える。
「OK」とボートを走らせたすぐそこがロッジだったのには笑った。
ちゃんと計算してくれたたんだね笑
ウエマンにはお礼として良く反応のあったルアーをいくつかプレゼントした。
他の全員が先に到着していて、僕らも急いで帰り支度を始めた。
結果そんな急ぐ必要も無かったんだけど。
軽くシャワーを浴び、荷物を詰め込んでいると、ロッジにチップを渡すから1人$100ずつ集めると。
ガイドにチップの話は聞いてたけど、ロッジの件は全く聞いてなかったので、僕も山ちゃんも「??」状態。
それが普通で、それがちゃんと「ロッジに」渡ったなら別に良いんだけどね?
しかし何と言うか、長く釣りをしてきたけどこんなにも釣り以外の時間が楽しく無い事も無かったなぁと。
それは自分の人間が小さいのも問題。
自分が気持ちを押し込んで上辺だけの付き合いを選んだなら、表面上皆が楽しい時間になったのかもしれないけど。
そんなものは無価値だし、腐りきった人間が良い思いして終わるのだけは許せなかったから。
まぁ終わってみれば、釣りに関しては楽しかったし、不必要な人間関係を切れたのは良かったかな?と思う今日この頃。
初めての経験ではあったけど、手軽に短期間でそこそこ思った魚が釣れる確率が高いのはツアーフィッシングの良い所なのかな?
でも僕はもう暫くは良いや笑
旅のプロセスを楽しめるもんでは無いし、他人と行くにしてもよく知った人と何も考えず楽しい釣りがしたい。
本当は帰り道の事も書くべきかと迷ったが、そこに楽しさも驚きも何も無かったので読んでる人が苦痛になるだろうからやめた。
色々あったけど、総合的には行って良かったです。
ガイアナ釣行はここまで、もしかしたらタックルの話やルアーの話も書くかもしれませんが大して語れる釣り人でもありませんので笑
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございました!

おしまい