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2020/02/08 14:44

上流キャンプ地での夜は比較的快適で、朝方寒さに一度目覚めた以外は熟睡出来たと思う。

目が覚めたついでに何か面白い生き物は居ないかと、懐中電灯片手に散策したが、毒ガエルしか見つからない。

猛毒を持ってるので余裕なのか、ライトを当てても触ってもめんどくさそうに動くだけ・・・何よりあまり可愛くない。

初めて出会うのがここだったら多少テンションが上がったのだろうが、オーストラリアで見飽きている。

もっと森の奥へと進みたいが、四方八方人糞が散らばってる地雷地域らしいので諦める。

いや、皆うんこは川でしてくれよ・・・。

まぁ想定内の発見ではあったが、ガッカリして二度寝した。

(オオヒキガエル、オーストラリアでも大繁殖して問題になっているカエルだ。こちらではちゃんと天敵が居るが、国外に出たらほぼ無敵。)

また日の出と同時位に改めて目覚める。

顔を洗いに川まで向かう。

最高に気持ちの良い朝だ。

(顔死んでるけど)





ガイド達に続いて皆起き始める。

ローレンスは適当に餌でも釣っといてくれと言うので、皆ロッドを片手にキャンプ周辺をキャストして回った。

トップで中々反応が出ないので、安定のアスリートミノーを激流の瀬に逆らって引くと小型のピーコックがひったくっていく。

(1匹は他の人に貰った)

適当にその辺で釣りしてこんな綺麗な魚が釣れるんだからすごい環境だよな、と改めて思う。

確保した餌をボートまで運び、軽く朝食を頂き今日もいよいよ出発だ!

(キャンプ前の浜、夜はカイマンが餌の残りを漁りに来てるらしい)





朝は何するの?とローレンスに聞くと、彼はまだ行ってないピラルクポイントがあるから行ってみようと提案する。

え、まだピラルクやるの?と思いながらも、まぁ僕らだけ行儀良く終わるのもなぁとか思いながらそれに従う。

もう1チームは釣れてない人が居たのでもちろんピラルク優先だ。

キャンプの目の前にあるラーゴにローレンスはボートを進めた。

途中まではタライロンが狙えるから、ジギング(ここで言うボトムリフトアンドフォール)で岩の隙間を狙えとの事。

でも全然水深無いけどその釣りで大丈夫なんこれ?笑

結局タライロンは全く出てこず、代わりにジャックンダが姿を現してくれた。

(山ちゃん今更やけど勝手に写真使ってごめん!僕には何故か全く釣れなかった魚)

なんでこんなベラみたいなアナハゼみたいな体で果敢にトップにバイトするんだろうこの魚は。

「こっちではサンフィッシュって言うんだよ。」「へぇ~・・・」みたいな会話をしながらラーゴの奥へと進んだ。

しかし結論ピラルクの呼吸はただの1度も見る事が出来なかった。

昨日2人が釣ったポイントにも行ったんだけど、1度浮いてきて1度餌咥えただけで後は何も無し。

山ちゃんと昨日釣れてほんとに良かったねと、この激渋状況を前にして話した。

はっきり言って、もう二人とも釣ったし、この死ぬほど退屈な釣りで時間を浪費するのが非常に勿体なく感じた僕達。

ローレンスに「ピラルクはもう良いから、ルアーやピライーバをもっとやりたい」と伝えると彼は頷きボートのエンジンをかけた。





一度キャンプへ戻り、昼飯がてら同じタイミングで戻っていた別チームと近況報告をとりあう。

1人は明らかにテンションが低く、聞くまでも無くピラルクが釣れてない事を悟った。

この後どうする?とガイド達と相談をすると、ローレンスも向こうチームのガイドも予定通りこれから撤収してロッジに戻ってから下で釣りをしようと言った。

ここで4人全員から不満が出てくる笑

4人の主張としては、先発組は延長までして身軽に好きに釣りしてるのに、今こっちが下に戻ったらまたあいつらの打ったところを後追いで釣りしなきゃいかんやろと。

最後まで後出しで動くのは本当に皆嫌だった。

しかもこっちまだ1人ピラルク釣ってないし・・・。

釣れてない人も、例えピラルクが釣れんくてもせめてまだ魚影の濃い上流でやりたい!と言った。

僕はその旨を二人のガイドに伝えると、二人も納得してくれた様で、もう1泊上流で過ごす事が決まった。





休憩も終わり、また2チームはそれぞれボートに乗り込み移動を開始した。

山ちゃんは良いサイズのカショーロが釣りたいって事だったから、ローレンスに伝える。

彼はわかったと言いながらも、ここ絶対おるやん!(と言うか実際掛けた)って良い感じに流れがきくポイントも何度か通過したんだが、基本ボートを止めてくれず、流れに任せて下流へ下る。

この辺でちょっと2人ともイライラしだして、もうちょっとここやらせて!と言うが、ちょっとやってはすぐ流れるボートの動きに逆らう事は出来なかった。

まぁこの激流で重たいボートを手作りのオールでコントロールするのムズイわな、と僕は半分諦め流れに身を任せた。

やがて流れは緩やかになり、ローレンスは川の中州の浜に向かってオールを漕ぎだした。

「アロワナがいるぞ・・・」ローレンスは突然浜の方を指さし僕に言った。

未だにアロワナを1匹しか釣っていない僕は、多少慌て気味に指さす方にキャストした。

途端に割れる水面!

(小さくても綺麗、尻尾の方だけ拡大すると若干ピラルクっぽい)

(全然嬉しそうじゃないけどかなり嬉しい)

サイズは全然なんだけど、僕にとってはまだ新鮮な魚だ。

山ちゃんに写真を撮ってもらい、そのまま中州へ上陸した。

ローレンスは「Turtle...(亀)」と呟き吸い寄せられる様にある1点を目指し、歩き出した。

その辺を探っても何も釣れない中、山ちゃんの声でそちらに向かってみると、ローレンスが自慢げに亀の卵を掘り漁っていた。

この人卵欲しいからポイント無視してここ向かってたんじゃ・・・?笑

とか一瞬思ったが、普通にテンションの上がる光景だった。

(折角産んだのに根こそぎやられる運命)

(次々出てくる)

食べるの?と聞くと何当たり前の事聞いてる?みたいな顔される。

ローレンスはポケットをパンパンに膨らまし、満足そうに「Lets go」とボートに戻っていった。

(何個とったの?って聞くと、49個あって二つ割れてたから47個だと・・・容赦ねぇな笑)





卵を数えながらローレンスはパヤーラ(カショーロの事)を狙いに行こう!とボートを走らせた。

心なしかさっきより元気なのは気のせいだろうか・・・?

彼のポイント選択はいまいち良くわからない。

カショーロを狙うと言うのに、基本的に流れを避けた深場でジギングばかりさせるのだ。

今思えば操船がしんどいからな気がするんだが笑

結局彼のやり方では最後まで1本もカショーロは釣れなかったんだけど、ここは本当に自信がありそうなので黙って従う。

フェザージグに細長くカットした魚の切り身を付け、これが実績があると自信満々に言う。

僕らはこれまでもそれをやったけど1回もアタリが無かったんだけど、今度こそはとやってみた。

・・・やっぱり何も当たらない笑

ピラニアくらい突ついてくれたらいいやん?って思うのに本当にただただ「無」だった。

痺れを切らした僕は安定のメタルバイブに変えると、すぐに反応が出た・・・汗

山ちゃんもキレ気味で、二度とフェザーなんか使わん!とスピンテールに変えたんだ笑

そこからポツポツアタリがあるんだけど、掛かるのはクビ(淡水イシモチ)ばかりだった。

もうこいつが掛かっても皆無表情、誰もランディングを手伝わない、写真なんてもっての外状態。

なんて悲しい魚なんだろう笑

これカショーロ釣れんよね?笑と半分諦めながら話してると、また何か掛かった!

どうせまたクビやって・・・とリールを巻いてたが、どうも引き方がおかしい。

もしかしたら何か違う魚かも!と2人に伝え、浮いてきた魚体を見て興奮した!

僕「うぉ!何?ウナギ!?違う!(何もわかってない)」

山ちゃん「トランペットナイフだ‼」

自分は早押しクイズで絶対に勝てない人だとこの時悟る。

やべぇ、何か知らんけどレアっぽいから絶対バラしたくない!

しかも掛かってるのは胸鰭の少し下に皮1枚だ!

そこからすげぇ慎重にやり取りするけど、中々抵抗をやめない変な魚。

フィッシュグリップなんか絶対入らんおちょぼ口。

ローレンスは「そのまま抜き上げろ!」と言うが、僕は「ちゃうねん!皮1枚やから無理やねんって!」と思わず日本語が出る笑

ローレンスはやれやれと浮いてきた魚を鷲掴みにし、何とかキャッチに成功したんだ笑

(なんやねんこの魚笑)

馬鹿みたいにはしゃぐ日本人を見てローレンスも嬉しそうだ。

現地では「ユクノイ」って呼んでたと思う。

網では掛かった事あるらしいけど、釣りあげたのは初めて見たって言ってた。

帰国して、こんなん釣ったの日本人初やろ!とわくわくしてネット検索したら、沖山さんが普通に釣ってて少しガッカリした笑

(しかも同じルアーで、同じ釣り方で笑 もしかして案外ちゃんとルアーに反応してきてるのかも?)

これをメーターオーバーと言っても良いのか謎だけど、滅多に掛からんであろう珍魚が見れてローレンスのポイント選択に感謝!

非常に単純な男である。

そのすぐ後に山ちゃんが何かを掛けた!

ローレンスは「Payara(カショーロだ)」とどや顔で言うが、絶対何かがおかしい。

全く浮く気配が無い位引きまくってるし、何ならちょっとボート動いてない?ってレベル笑

山ちゃんもカショーロだったらメーターどころの話じゃないと、カショーロではない事を断言している。

(ドラグ10㎏やったらしいけど全く効いてなかった笑)

途中岩か何かに擦れる嫌な感触があり、結構てんやわんやしたが何とか浮いてきた!

後半ちょっと魚の正体に予想はついてたけど・・・ 
 (レッドテール!普通のルアータックルでこのサイズ掛けたらそりゃしんどいわな笑) 

すげぇ良いファイトしてて羨ましかった!

ローレンスも満足そうにビールを空ける。

この人なんか良い魚つらせたらほぼ必ずビール空けるから、途中からはよ彼にビール飲ませる魚釣らな!みたいな使命感に駆られてた笑

夕まず目も近い、ローレンスはそろそろピライーバの時間だ!とボートを上流に向け走らせた。





ボートが向かったのは昨日レッドテールが釣れた場所だった。

でもこのポイントはやはり何か雰囲気があったから、僕らも期待を胸に餌を投入する。

何度かピラニアらしき魚に餌を突かれている内に、完全に日は落ち、いよいよ本番かと僕らはその時を待った。

暫くの沈黙が続いた後、僕のタックルからこれまで無い位の勢いで糸が飛び出していった!

慌ててロッドを手に取り、スプールをフリーにして少し送り込んでやる。

ローレンスの合図で力の限りフッキングを決めた‼

大きくしなるロッド、この釣りで初めてドラグを突破する魚が掛かり、アドレナリンが溢れ出る!

ローレンスは「It must be Lau!!(ピライーバに違いない!」と鼻息が荒い。

ボートに乗り込み沖へ走ろうとする魚を追いかけながらファイトを続ける。

ふと疑問が浮かんだ。

僕「なぁ山ちゃん、ピライーバってこんな引かんの・・・?」

山ちゃん「違うんじゃないですかね?」

僕「いや良く引くんやけどさ、竿が立たん引きとか聞いてて、竿は普通に立つし普通に巻けるんよね。」

山ちゃん「レッドテールじゃないすかね?」

最早興奮しているのはローレンスだけとなった。

ロ「Yeah its lau!(イェア!ピライーバだ!)」

僕「ほんまに?たぶんちゃうで??(日本語)」

ロ「Fight strong? Yeah lau!(良く引いてるだろ?ピライーバだ!)」

僕「ほんまに言うてる?全然引かへんって!(日本語)」

僕「Piraiba should fight much stronger! Never caught them before though I can tell its not Lau!!(釣った事無いけどピライーバもっと引くはずやって!)」

ロ「・・・oh, I think lau, turn on the light, we check(ピライーバだと思うけど、ライトつけてみて)」

山ちゃんに照らして貰う。

レッドテールだった笑

まだLauって呟くローレンスに目を覚ますんだこれはレッドテールだ!と伝え岸まで誘導して貰う。

特大じゃないけど普通に良いサイズのレッドテール、こんなにがっかりされるとは思わんだろうな笑

片手じゃ上がらんサイズを引き上げ、ボートから見たよりも随分立派に見えるそいつに遅れて喜びがこみ上げる。

(ローレンスは30㎏位って言ってたけど謎、膝に乗せてプルップルに震える位には重かった。これでガッカリとかどんだけ贅沢だよ笑)

ピライーバだと最初思い込んでた故に微妙な気持に一瞬はなったものの、今旅最大のナマズはとても嬉しかった。

写真を撮らせて貰い、そいつをリリース。

さて、今からが本番だ!と気合が入るも、ローレンスから撤収命令がかかる。

やっぱ夜通し出来んのか・・・と少し残念そうにすると、ローレンスは言った。

「今日は早めに撤収してしっかり休んで、明日は最終日だから夜遅くまでやろう!」

本当かな?わかった信じるぜローレンス!

折角そう言ってくれたんだ、彼を頼るしかないから言う通りにしよう。

時折ライトで照らしながら、ローレンスは暗闇の中ゆっくりとボートをキャンプまで運んでいった。





キャンプに戻り、別チームとまた合流。

ピラルク釣れたよ!と聞いたので、良かったと思ったんだが、まさかの1本釣った人にまた掛かったらしい。

しかも2mオーバーだったとか・・・。

まぁ仕方が無いとは言え、いたたまれない気持ちになった。

相変わらず何食ってんのか良くわからないけど、珍しくご飯に合う「何か」を頬張りながら今日の釣果を見せ合った。

(なんかわからんけどこれは普通にいけた)

ローレンスが自慢げにカメの卵を運んでくると、少しテンションが上がったように見えたもう一人のガイドと料理のおばさん。

何を思ったか、47個全てゆで始めたのであった!

この人達これ全部食いきるんかな?笑

(出来上がったゆでたまご・・・殻が柔らかいので割ると言うより剥くが正しいかな?)

僕も折角なので、ゆでたての卵を一つ頂く。

(やたら汁っぽくてボソボソと言う矛盾)

まず剥いた瞬間からスープ?が溢れ出るのですすってみる。

なんだろう、味付けしてないのにしょっぱい。

しかも結構脂っぽい濃厚さもあり、黄身(と言うか全部黄身?)の味も別に悪くはない。

ただ舌触りがえらくザラザラしており、何個も食べたいとは思えず、それ以上手はつけなかった。

川辺に向かい、キャンプ周辺で何か珍魚捕まえたいと、餌を入れた小魚トラップを沈めて床に就く。

明日はいよいよ丸1日釣りが出来る最終日だ。

良い釣りになると良いのだが・・・。




釣り5日目に続く






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