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2020/02/01 14:20
2日目の朝は早かった。
朝4時過ぎには目が覚め、まだ真っ暗なうちから生き物探し、それからロッジ前の浜からキャスティングで何か釣れないかやってみる。
早起きする程釣りに出れる時間が早くなる!と信じてた僕であったが、結局ガイドと朝食次第と言う事がわかりこの日以降早起きは諦めたが。
相変わらず同じタランチュラが定位置に居るくらいで目だった発見も無かった。
3匹居着いてるデカいカイマンも狙ってみたが、釣竿でどうこう出来る相手では無く瞬殺される。
うーん、何ともうまくいかん笑
諦めて真面目に投げてると1度だけ結構重い引きの魚がヒットするが途中でバレた。
今ならあれはピラニアだったと断言できるが、ガイアナ最初のまともな魚の引きに少し足が震えた。
そうこうしてる内に朝飯の時間。
普段朝飯を食う習慣が特に無い僕にとっては焦れったい時間でもあった。
昨日の夜、釣りの流れについて話した時、敢えて個人名は出さないがある人は「初日はまぁ様子見でいいんじゃ無いですかね?」と言った。
僕と山ちゃんは正直5日程度の日程で何を様子見するのか?最初っから飛ばさなきゃ釣れるもんも釣れないよとただそいつの言う事を聞き流した。
1番出来ると信じたローレンスに声を掛け、僕らのガイドしてくれと交渉し、何が主に釣りたいか伝える。
ガイアナは英語が通じるからこの辺は僕にとって凄く助かった部分だ。
やはり色々釣りたいがガイアナに来たからにはピラルクが釣りたいんだ。
その為に竿やリールを託してくれた友人も居たから、僕はとにかく何かを残したかった。
ローレンスは快く僕らの希望を叶えようとしてくれ、じゃあうちは先発でピラルクキャンプに出掛けよう!と言う話になった。
1泊は上流で過ごさなきゃいけないから、ローレンスは必要な物全部ボートに載せといでと言った。
僕らは朝飯をかきこみ、急いでタックルを組み立て、いざ出発しようと早歩きで浜に向かおうとした。
だがしかしここで妨害が。
あの「様子見で良い」とヌルい事を言った張本人が何でそっちが先にキャンプ行く事になってるのか、ガイド同士で話が通じてない!とゴネ出したのであった。
メンドクサイ、ただその一言に尽きる。
じゃあ最初から俺は絶対最初にピラルク釣りたいって言えば?と思った。
で、そっちのガイドの方がパワーが上だったんだろう、暫くしてウチのローレンスは普通に口で負けた。
と言うか日本出る前、ピラルクは行きたい人が被ればジャンケンで決めるとか言ってたのもそいつだ。
ジャンケンのジャの字も出てこなかったが。
僕らは運に賭ける事すら出来ず、予定を大幅に狂わされ、謎にピラルクキャンプの準備のままそれこそ「様子見」に出掛ける羽目になった。
因みに帰国後、「先に行っといでと応援された」的な美談を書いてたのを友人から聞いたんだが、してないからね?笑
で、しれっとキャンプに出掛けるそいつ。
最初からそのつもりだったんだろうが呆れて物も言えなかった。
馬鹿をカイマンの餌にしたい衝動を抑えながら、僕らは気持ちを切り替えボートに乗り込んだ。

(まだ顔が元気、朝の涼しい風が心地よい)
まぁ、決まった事は仕方ないから目の前の事をまずは楽しむ。
暫く上流に向け走り、ローレンスは本流の結構な大場所でボートを止め、手こぎに切り替える。
ここで投げろと。

(僕のメインタックル達。結局スピニングは殆ど使わなかった)
特に目立った障害物がある訳でも無かったが、すぐに山ちゃんにヒット!
すぐにバレてしまったけどピーコックだった!
そんないきなり釣れるのか!
テンションが上がった僕は続いてルアーをアクションさせるが、次が続かない。
…ってか反応薄過ぎ無い?
とか思ってるとまさかの漁師の網がそこら中に仕掛けられているのを見つける。
そりゃ釣れんわな笑
ローレンスに伝えるとすぐさま移動、次はアロワナが出るぞとでかい岩周りを狙ってみる。
答えはすぐ出た!
山ちゃんに良いサイズのアロワナがヒット!
すっげぇ羨ましかった笑

(山ちゃんはこの後も数本アロワナをゲットしていくが、僕には中々食ってくれなかった笑)
僕も続きたいと投げる!
ルアーは、ガイアナ1匹目はコレで釣りたいと強く思ったマヒペンだ!
オーストラリアのサラトガとは違うと思うが、ピーコック狙いより気持ちゆっくり目なドッグウォークを心がけた。
「ガバッ‼」豪快に出るがジャンプ1発で外れる。
間髪入れずキャストを続け、何とかヒット!
先ほど見たよりだいぶ小さいが、ファーストヒットは嬉しいシルバーアロワナだった。

(ファイトがど派手で、個人的にピーコックよりも好き)
サラトガよりもスピードがあるし、ジャンプにも高さがある。
僕は今回の釣りで中々アロワナに縁が無い男だったので貴重な1本だった笑
その後もローレンスチョイスに任せ、ピーコックメインでいく。
ガイアナなんて秘境に来ればアホ程釣れると思ってた僕だが、マジでちゃんとやらないと中々食わない。
でもいいアクションを続けた時や、良いポイント通った時は比較的素直に反応が返ってくるので、僕らは夢中でキャストした。
暫く投げ、小型中心に掛けてたんだけど山ちゃんに一際大きなバイトが!
上がったのは今回1番のボーボレータだった。

(ほんとにいい魚だった)
コブダイばりに発達したコブにパンパンの魚体。
ガイアナはアスー居ないからピーコックは、ねぇ・・・とか思ってた僕だけど、これはテンション上がった。
僕もいいサイズをマヒペンにて掛けるものの、ランディング直前で痛恨のフックアウト。
そして日頃全然釣りしてなかったので体がなまりまくってて、トゥイッチがしんどくなってきた僕はルアーをエバグリのディープマジックに付け替える。
この選択が結構今後の釣果を結構大きく左右する事となるのだが・・・。
比較的答えが出るのは早かったと思う。
岩の際、流れのヨレにスピンテールを通していくと、リーリングが止まる激しいバイト!
だけどまぁロッドはアヴァロン、正直全く主導権を握られる気がしなくて冷静にいなし、山ちゃんにランディングを頼む。

(尻鰭をピラニアに少し齧られ残念だがそれもまた南米ならではなのか)
何とか納得サイズのピーコックに出会え、嬉しさが爆発する!
ガイドのローレンスも自慢げな顔をしている。

(本当に綺麗でパワフルな魚だ)
僕も山ちゃんも出来るだけ沢山の魚種が見たいと思っていたから、その旨をローレンスに伝える。
すると彼は少しナマズを餌で狙ってみようと提案した。
たぶん基本的にこう言う釣りではガイドに従うのが吉と判断した僕らは、ナマズタックルを組み立てポイントまで移動した。
ナマズ釣りはもう落として待つだけのただの運ゲーだ。
テクニックもクソも無いので、先ほど釣れた小さいアロワナの切り身をブッコミ、ただ木陰で待った。
ローレンス曰くアロワナは身が柔らかくてとてもいい餌なんだって。
ほんとかよ笑
ただ退屈な時間が過ぎるのかなぁと思っていると案外すぐに僕のロッドに反応が出た!
あまり大きくは無さそうだが、フッキングをかますと僅かだが重みを感じる。
なんかあんま引かないけどとりあえず魚はついてる笑
でも餌で釣れるのは本当に全く予想がつかないので、新魚種確定だろうと胸が躍る。
特に大した抵抗もなく上がったのは僕でも知ってるタイガーショベルノーズだった!

(スルビンって呼ばれてたよ、美味しいらしい)

(変わった頭だ、もっと大きいのを見てみたい)
初めて生で見る魚だったので、サイズ関係なしにとても嬉しかった。
山ちゃん曰くとても美味しいそうだが、この子はリリース。
また仕掛けを投入する。
待ってる間は適当に小物を狙ってみる。
落とすなりすぐアタリが出てくれるのは集中力を切らさないから助かる。

(まぁ小物釣りで釣れるのはこのピラニアばっかなんだけどね笑)
そして程なくしてナマズタックルに小さいアタリが出る。
因みに何でかわからんけど、今回ナマズのブッコミでは僕の竿ばかり反応が出た。
大体同じポイント、同じ餌、しかも山ちゃんはシングルフック1本、僕はシングルフックに+でデカいトレブルつけて明らか食いにくそうなのにだ。
フックの存在とか関係無いんじゃ・・・?とか思ってしまったよね。
まぁともかく、小物ではありそうだけど、ゆっくりラインが出ていくのでフッキング!
特に抵抗も無く「すんっ・・・」と寄ってきた笑
ナニコレ魚付いてる・・・?
首を傾げながら回収すると、まさかの釣りたかった魚の1つがついてた!

(タライロン、引きを特に感じる事も無く残念だけど、めちゃくちゃ嬉しかった!)
タックルはモンキスのMX-∞、メインラインPE10号、リーダー200LB。
そりゃタライロンには可哀そうなくらい強いわな笑
僕はガイアナに行く前タライロンの絵を描いてた。
それは友人万世さんの長男万太郎くんの1番好きな魚と聞いて描いた魚。
本物に出会ったよってのを見せたくてTシャツを忍ばせてたのである笑

(万太郎くん、君の憧れる魚は確かに美しかったよ!)
この魚以降アタリが遠のいてしまったので、たまに上陸しては消えるローレンスを呼び戻しポイント移動。
次のポイントは良い感じに流れの効くポイントで、餌を落としながらもキャスティングで何かしらを狙う。
ここは中々反応が良くディープダイバーで小型のブラックピラニアや、回収間際でカショーロがルアーを襲う!

(ブラックピラニア、この時は珍しくて写真撮ってたけど、後にもっと大きいのが連発するから途中から写真撮るのやめた笑)

(ピラニアの良いところはルアーを明確にズタボロにしてくれるとこ。後で傷を見るのも楽しみの一つだ)
中々フッキングが悪く、その内反応も薄くなってきたので色々ルアーをローテーションする。
「ガツンッ!」ピラニアじゃないバイトがルアーを襲った。
掛かってからはジャンプはするもののそこまで引かないそいつはカショーロだ!

(FCラボの〆バイブ110は流れの中でかなり強烈に効いた)
山ちゃんが「レッドフィンペーシュカショーロだ!」と興奮する。
僕はその辺疎いから何それ美味しいの?状態笑

(レッドフィンじゃないのも釣れたけど小さいから適当に撮ってリリース。後にこいつのが釣るのムズイやんけ!と必死で狙う事に笑)

(この歯見たかったんだよね)
このポイントはかなり長く反応が続き、上がるサイズは大きく無いものの、釣行初日の僕たちを喜ばせるには十分だった。
次第に反応が無くなり、ローレンスが僕らに声をかける。
「Lets go?(行くか?)」
行こうぜまだ見ぬ魚を求めて‼
ローレンスが次見せてくれると言う魚。
彼の説明曰く、頭に石が2つ入ったシルバーの魚、大体50~60cm程・・・。
何だ・・・?僕の頭の中にはコブの2つ付いた奇妙な魚が浮かんでいた。
ポイントは流れも何も無い水深のある場所。
全然釣れそうに無いけど・・・大丈夫かローレンス?
ヘアジグでボトムをリフト&フォールで攻めろと言うので、言う通りにするが何も当たらない。
ローレンスは言う。
「奴らは夕方になると一斉に鳴き始めるんだ、そこら中で聞こえるぞ」
正直「こいつヤバいんじゃない?」って思った。
でも考えてて思った。
頭に石、石持ってる魚・・・え、イシモチ?
そういや以前誰かのブログで淡水イシモチが釣れたとか見た事あるような気がする!
山ちゃんに興奮気味に伝え、絶対メタルバイブのが効くと確信し、即ルアーチェンジ。
答えはすぐに出た!

(こいつが淡水イシモチだ!(現地名クビ)かなりいい引きで楽しい)
まんまニべやん!とテンションが上がる。
この体系、ファイトが面白くない訳がない。
水面まで来たら結構エラ洗いも見せてくれるしね。
ってか絶対メタルバイブが正解だと、やまちゃんもルアーチェンジし、ヒット!
因みに山ちゃんはガイアナ直前に宮崎のオオニベに大敗してるので、地球の裏側でニべ釣れるなんて!と興奮してた笑

(バラした後の1本、たぶん彼にとって特別な1本だったはずだが、今後カショーロ狙いで釣れまくり外道扱いになる事はまだ知らない)
ローレンスだけじゃなく、ガイド全員がこのクビが大好きらしく、釣れたらほぼ全部キープされた笑

(なんか喉にも歯みたいなのある)
途中から彼らが食いたいからクビポイント入ってるんじゃ・・・?と疑ってしまう程に。
とにかく初日の僕たちは、予想以上に沢山の魚種を見れて大満足でロッジに戻るのであった。
夜は夜でまた浜を徘徊して回る。

(また子エイや謎の地味な魚しか採れないが、これもまた楽しい)
初日色々魚種を見れた事もあり、僕達はピラルクキャンプに出掛ける前に出来るだけ色んな種類の魚をゲットしたいなと話した。
夜通し遊ぶにも、ロッジ回りはやれる事が限られてくるので、大した疲れも無いがこの日は比較的早めに寝床に就いた。
3日目(釣り2日目)に続く