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2020/01/31 15:08
さてガイアナ釣行の話でも始めましょうか
今回どう言ったきっかけでこの釣行に挑んだかと言うと、僕自身以前オーストラリアで1年間の旅を終え帰ったばかりの時。
フィンチ代表藤田元樹氏から「アマゾン行こう!」と突然連絡が来た。
その頃には面識もあったし、なんかすごそうな人からの誘い、無理してでもご一緒させて頂いたらまた違った景色が見えるのではないか?
と頭お花畑ハッピー野郎な僕は貯金0(マジで)のまま2つ返事で了承し、準備を進める事となった。
仕事の面で両親のサポートもあって、ギリギリだったが順調に準備は整い、ありがたい事に友人が足りない竿を貸して下さったりルアーを色々頂いたり沢山の人に助けて頂き、漕ぎ着ける事となったのだ。

(左2本は有難くお借りしたマングローブスタジオのアヴァロン)

(ルアーも沢山持ってったけど結局やはり使うのは10個も無いくらいだった)
お前今年30だろ?もっと自立しろよ…笑
まぁともかくだ、今となっては全く不必要だったと知る予防接種等も言われるがまま受けながら出発の日はあっという間に訪れた。
今回エクストリームツアーで参加するのは8人。
その中でちゃんと知ってるのは藤田氏と山ちゃんだけで正直不安だった。
僕はマジで協調性に欠けるダメ人間なのだ。
航空券も全員一緒の便が良いと、成田からのを勧められたが、確か忘れたけど21万少し超える感じであまり納得がいかなかった。
最安とは言ってたけど…。
関西の僕はそこに更に東京までの旅費が追加されるからね?
すぐさま母親に相談する。
何せ母は20年以上父の出張手配をしているベテランなので頼るのが1番賢いのだ。
案の定関空発で往復16万程のが出てきた。
しかもだ、NYで1泊出来るから、知らない街見れて飛行機疲れ取れて最高やん!って話。
1人をこよなく愛する僕は、移動時間の殆どを1人で過ごす事になり、少し気が楽になったことを覚えている。
まずはサラッとNYのお話。
まぁここに関しては特に目だった記憶は無いので殆どスルーで良いと思う。
とりあえずここまでの道のりでロスバゲしないかとても心配だったが、30分近く経ってスーツケースが出てきた時はほっとした。

(ほんと嫌がらせの様な遅さだった)
初めてのNY、夜の地下鉄は少し不親切で、聞いてもクソ面倒くさそうにされるし、明らかにシャブ中のじじい等も居て気持ちよくは無かった。

(エアトレインだっけ?の切符売り場は飛行機の到着と同時に混む様子)

(奇声を上げたかと思うと急に沈み込んだおじさん、まぁ薬漬けだろう)
昼間は皆結構親切だったんだがね笑
宿がタイムズスクエアのすぐ近くだったので、それが何かもよくわからない僕はとりあえず地上に出て後悔した。
寒すぎて足元サンダルじゃやってけない…笑

(バカみたいに寒くて、綺麗な夜景を撮りに行こうとすら思えなかった)
無論冬のNYでそんなふざけた格好してる人間等いるはずも無く、手も足も正に千切れそうになりながら、景色を見る間もなく宿までの足を早めた。
4回程道を聞いて何とか宿に到着。
これで凍えずに疲れをしっかり取れると一安心だった。

(宿は普通に快適だった)
しかし大誤算、時差ボケを無くすのに飛行機で時間合わせて睡眠導入剤を飲んだのだが、普通に寝過ぎて全く寝れない。
まぁ明日ちゃんと調整しようと、諦めて朝から風呂に浸かりながらガイアナでの日々を妄想した。
お湯がドブみたいに汚かった事だけ覚えている。
朝のNYは正に凍える程に寒かった(-7度)
北海道の人達に言ったら鼻で笑われそうだが、薄着&サンダルだとエグいのだよ。
10分もしないうちに手足が死ぬので、どこでも食えるだろって話だけど朝マックで時間を潰す。

(別に腹減ってないけど寒さを凌ぐ為のマック、デフォルトのケチャップの量がヤバい)
タイムズスクエアのうるさいくらいの電光掲示板に囲まれながら優雅な朝だ。
特に都会の見所がわからない僕はすぐ飽きて空港まで戻るのだけども笑

(タイムズスクエアの見所と言うかベストアングルもよくわからず適当に撮った1枚)
またまたJFK空港に着き、別に特に食いたくも無かったが昼飯を食べ、あまりの見た目と味のギャップが酷すぎて悲しくなった。
ロブスターラビオリのロブスター感の無さ、ってかシンプルに塩辛いだけ笑

(これにチップ払わないといけないと思うと腹が立つ笑)
そうこうしてるうちに全員揃い出す。
いよいよガイアナに向け出発である。
飛行機に乗り込むともう周りは肌の黒い人達でいっぱいで、少し雰囲気出てきたなと。

(案外大きいなと思った飛行機)
僕は隣に座ったばあちゃんと少し仲良くなって、平和な時間を過ごした。
5時間程のフライトの末、遂にガイアナの首都「ジョージタウン」に降り立った。
ここで1つトラブルが。
全員が英語を話せる訳じゃ無いメンバー達、1人がイミグレで滞在先について突っ込まれうまく答えられず全員一旦保留となってしまったのである。
他の乗客は全て出て行って残るは僕達だけ。
やたら高圧的にくる職員を見て、もしかして入国出来んの?まぁそんな訳ないかと解決を待つ。

(もうほぼ全員通過しちゃった後)
結局特になんて事無く通過出来、全員の荷物も無事届いており一安心した。
ピックアップドライバーと合流し、とりあえず今夜1泊だけするホテルに移動する。
フロントでの手続きもえらく慎重で、よっぽど治安悪いのかな?と言う印象。
でもどうでも良いけど早くしてくれや笑
何せ早く自然を感じたい、と言うか生き物が見たい僕と山ちゃんは、臭いドブ際でカエルが跳ねた事にすら興奮し、捕まえたら見慣れたドクガエルだった時のがっかり感は半端じゃない。

(僕ならあんな臭いドブのカエル触らない笑)
こっちでは居て自然なんだけど、オーストラリアでもこのカエルは天敵も居ず増えまくってるしそもそもあんま可愛くないので好きじゃないのだ。
でもそれすらに手を出してしまうくらい早く動き出したかった。
時間はもう午前3時前、さっさと寝て明日からの生活に備えた。
朝、スッキリ目覚めよくわからない朝食を食べる。

(何と言われてもよくわからないが、普通に美味しかった)
カレーとなんかよくわからないのが美味しかった記憶がある。
まぁよくわかってない時点で記憶はあまり無いのだろうが。
お昼を回り、若干遅刻はしたがドライバーの迎えがあり、僕達はセスナの空港に向け走った。
空港ではそれぞれの体重と荷物の総重量を量っていく。

(デジタルなんかにゃ頼らないぜ)
そりゃあんなちっこい飛行機載せれる重量も結構シビアだろう…
スーツケースにリュック1つ、重さ20kgちょいは持ってきすぎだなと僕は反省していたんだが、上には上がいるもので、総重量40kg程しかも体重も重い人も居てただただ苦笑いしかなかった。
5日で何すんの?って聞きたい。
まぁこんな持ってきすぎな感じでもセスナは飛んだので、案外緩いのかもしれない。

(こんなセスナ、飛行中はプロペラの音が中々のボリュームだ)

(機内で僕らはコンパクトに収まる)
でもついてから他人に迷惑かけるから自分で持って運べるくらいに抑えて行きたいところだ。
ボートまでの道のりで僕は気の良さそうなガイドに声をかけ、仲良くなっとく作戦を取る
後に山ちゃんと僕のガイドとなるローレンスだ。

(彼がローレンス、ヘラヘラしてるけどナマズ狙いだしたら急にカリカリするの笑)
結果的にローレンスは良いガイドかよくわからなかったんだけど、頑張ってくれたと僕は思う。
そこからボートに荷物を載せ、更に上流を目指し、走りだした。
初めて見る景色に気持ちは高ぶり、とにかく早く竿を振りたい衝動に駆られた。

(どこも釣れそうに見えちゃうんだけどそんな事もない)
1時間半程か?川を遡り、ようやく着いたピライーバロッジ、だけど何か様子がおかしい。

(これがロッジ、良い感じ)
前に居たドイツ人グループが飛行機のトラブルで帰れず釣り日程をおしてまだ居たのだ。
まぁトラブルは仕方無いが正直結構萎えた笑
やっぱ入れ替わり立ち替わり色んな人間叩かれてるんだなぁと。
部屋はまだドイツ人に占拠されていたので、僕たちは初日テントで寝た。
ドイツ人は最後の夜とあってか、深夜まで騒ぎに騒いでいた。
頼むから遠慮してくれやと少し苛立った。
釣りも出来ないし、とりあえず生き物探そうって事で山ちゃんと散策に出る。
タランチュラはうじゃうじゃいると聞いていた僕たちは目を輝かせながら探したんだが…
全然いねぇじゃねえか!!笑
ヤモリやカマキリ、ゴキブリなんかはいるんだけど、特に日本のと大きく変わらんなぁ…と言った感想。

(ヤモリ、まぁヤモリだなぁと言った感想)

(キリギリス?透明で綺麗)

(目みたいな模様ついてるけど、まぁカマキリだなぁと言った感想)

(こちらは小さくて素早い)

(山ちゃんはエイも掬って見せてくれた)
あまりサプライズも無いまま散策は続く。
ふと懐中電灯片手に木の幹をくまなく照らしていると、見慣れない毛むくじゃらの生き物が!
いたぜタランチュラ!
山ちゃんのガサガサネットで正面から行っても逃げられそうだった為、僕が棒でつつき山ちゃんが捕獲するスタイルに。
何度目かのトライでなんとか山ちゃんが獲った!

(ガイアナピンクトゥーって言うらしい、ほんとにつま先ピンクでオシャレだね)
明らかに普通の蜘蛛じゃ無いボリュームと迫力に興奮した。
折角だから触ってみたいと思い、手に乗せると勢いよく二の腕まで走って来た時は終わったと思った笑

(わさわさ歩く)

(慣れたら可愛い)
鳥肌半端ない。
でもとても綺麗でかっこ良くて、ペットとして飼いたい人の気持ちが少しわかった気がした。
結局まぁまぁ探してこの青っぽいのと、一回り大きい茶色い個体の2体しか見つける事が出来なかった。
2人でロッジの裏の森に入り、若干迷子になりそうになりながら探したけど案外目だった生き物少ないなぁと言う印象だった。
釣りが出来ないフラストレーションもあり、今度は水辺を攻めてみる。
まぁ網持ってるの山ちゃんだけだから、僕はほぼ見てるだけなんだけどね笑
こっちもこっちで、基本砂地やドロ底なのでガサガサって雰囲気では無い。
加えてあんまそそられる魚も居なくて肩透かしを食らった感があったんだけど…
「あれカメじゃないですか!?」
興奮する山ちゃん。
照らすと水中に2つ目が光った!
ただ甲羅がその時見えなくて、カニじゃね?と思ったけどカニでもなんでもええわと掬いにかかる!
完全に捉えた、と思ったけど山ちゃんの網には何も入って居なかった…
逃した?いやでも位置的にも完璧だったはずなんだが。
暫く泥煙が収まるのを待って再度確認。
「マタマタだコレ!!」
山ちゃん再び大興奮、そして今度は僕も見えた!
グローブをはめた山ちゃんが甲羅を鷲掴みし、陸に上げる。
でけぇっ!!!!
いやマジでデカかった笑
10kgくらいあったか?僕は生涯あんな立派なマタマタを見る事は無いだろうとこの時悟った。

(ガメラみたい)
噛まれたらなんか痛そうなので、陸にあげた瞬間僕は頭を掴んだ。
釣りが出来ない初日からすげえ生き物に出会え僕らは喜んだ。

(僕も撮らせてもらった)

(鼻は硬いよとか言ってる人居たけど、プルンプルンやんけ)
すっげぇ臭かったけど。
2人でロッジまで運び、現地民も含めもの珍しさで人が寄ってきた。
ってかマタマタって「マタマタタートル」って現地民も言っててちょっとおかしかった。
暫く撮影させてもらった後、元いた場所に返しに行き、初日は満足したのであった。
夜釣りをしようにも餌が無かったので、この日は大人しく眠りに就く事にした。
2日目に続く