15000円以上お買い上げで送料無料
送料無料条件変更させて頂きました、ご了承下さい。

Blog

2019/04/06 16:21



3月半ば。

僕は友人たちと共にコブダイを狙って淡路島に降り立った。

荒れた日にも関わらず、5人中3人が魚をキャッチ、そして全員にヒットの瞬間は訪れた。

だが、悔しい事に教えてくれてるマスターと僕だけ手にする事が出来ず、必ず近々リベンジしようと誓い合っていたのだ!





あの日から悔しさが拭いきれないでいた僕は、マスターにお願いして4月4日大潮のタイミングで再挑戦をかけた。

あ、因みにコブダイ狙いで大潮あんま良くないから勘違いしないでね笑

徐々に日の出も早くなっており、5時40分頃の予定だったので、それぐらいに待ち合わせしようと。

まぁ、マスターは相変わらず現地で夜を明かし、僕は4時過ぎに着くと言う集合時間完全無視の二人なのであったが・・・。

5時過ぎ、空が白み始める。



ソワソワした僕は車で爆睡してるマスターを起こし、出発の催促をする。

寝不足のマスターは歯磨きで気合を入れる、余裕だこの人。



さぁ、朝一にケリをつけようじゃないか!





僕たちは最初から前回釣行で調子の良かったポイントへ車を走らせる。

前回は朝まずめは雷雨の為やる事が出来なかったのでかなり期待が高まっていた。

到着し、はやる気持ちを抑えながら仕掛けを準備し、投入する。



が・・・潮が速すぎて全然狙った所に落とせないのだ。

これはまずいと言う事で、堤防の裏側、潮にあまり影響されない方でやってみる。

いつ来ても問題無い様、竿を握る手にも力が入る。

そしてまさかの10分程経過した時だった。


「コンッ!・・・クンッ・・・コツン!」



微妙なアタリが!

ただ結構小さいアタリで、その後静かになってしまったので餌取りかな?と仕掛けを回収した。

すると、大きめの餌が真っ二つにされていた。

餌取りなら小さく齧っていくのが普通。

え、もしかして本命やったんちゃうん?

マスターに報告、そして本腰入れてやろうと言う事でマスターが用意してくれた600円の激安良い椅子に腰を掛け続けてみる。




しかし、その後一切反応を得る事が出来なかった。

そしてそんな時に限って目の前でちょっとボイルっぽいのが起きたり、シーバスが捕食していたり。

コブダイ一本と絞って来た僕達は、ライトタックルを持ってこなかった事を心底後悔した。

ブレブレやないか。





色んなものに気持ちを惑わされ、邪念を振り払えない僕達にその後反応は無く、ポイント移動を余儀なくされた。

次に向かった漁港は、僕が夏にコブダイを多く目撃したポイント。

マスターはノータッチの場所だったが、あそこなら居る気がした。

到着すると巨ボラの群れが出迎えてくれる。

因みにコブダイに飢えていた僕達は、この日軽く50回はボラとコブダイを見間違える。

マスターに至っては遂にワカメすらもコブダイに見えてくる始末。

雲行きが怪しすぎる・・・笑

歩いていてもコブダイらしき魚の影は見えない。

とりあえず仕掛けを投入。

そして殺気が出すぎてるのかと思った僕は置き竿に変更。



マスターに至っては禁断の寝釣りに入っていた。



まだ早朝の段階で僕達は集中力を切らしていたのであった。

雲行きが怪しい(2回目)





結局そばに居たおじさんがフグを釣っただけでこのポイントも終わる。

クサフグがあんなに眩しく見えたのは初めての事かもしれない。

まぁ、時間もあるし思い切ってロングドライブしてみますかと前回あずささんが釣り上げたポイントまで走らせる。

途中良さげなポイントを発見するも、全くの無反応だった。

そして次のポイントに到着。

だが状況は良くなかった。

何と言うか、水がクリアすぎて釣れる気が全くしないのだ。

餌落としたら、そこに餌見えとるやんって状況。

まるで何も魚の居ないプールに餌を垂らしているかの様な気分。



今日もきっとダメなんだな・・・二人とも早くも悟りの時間に入る。



マスターは遂に神頼みをし始め、いよいよ終了のお知らせだと思った笑

時刻は午後2時過ぎ。

ダメだ、このままここでやっても釣れる気がしない。

僕たちは迷いを断ち切り、残りの時間を朝一のポイントに費やす事を決意した!





殆ど淡路島を一周する勢いで走ったので、ポイントまで結構距離がある。

二人共寝不足で、別々で運転していたらたぶん寝るやつ。



マスターてへぺろ。

喋りながら移動出来てほんとに良かった。

まぁ釣れなくても僕は釣りに来れてるだけでワクワクするんだけどね。

あと淡路島ってすごい近いのに、なんかすごい遠くの田舎町に旅行来ました感があってすごい好きなのだ。



見慣れた、でも見飽きない景色を眺めながら夕まずめの奇跡を祈った。





ポイントに戻ったのはちょうど潮止まり間近のタイミング。

結構いい感じ?もしかして。

期待半分、前回伊藤さんが良いのを掛けた全く同じ場所に餌を垂らしてみる。

そして開始2分、すぐに反応が出る!


「コンッ!・・・グーーーッ・・・コツン!」



心臓が飛び跳ねそうだ。

マスターにアタリが出た事を伝える。

マスターはあまり信用してくれない、でも動画を撮り始めてくれた笑


「コンッ!・・・・・・グググググ~~!」



おっしゃ来た‼

全身全霊フルパワーフッキングを決め、有無を言わさず巻き上げる‼

潜られるのが先か!浮くのがさ・・・あれ、なんか軽くね・・・?

3秒半、呆気なく浮いてきたのはまだコブが出始めの若い魚。

だけど嬉しかった!

猛烈に嬉しかった!

サイズがサイズなのでそのまま抜き上げ記念撮影。



いやぁ~マスターマジでありがとう、来てほんとに良かったよ!



なんて言いながら、喜びを噛みしめながら、小さいので速やかにネットでリリースしてやる。

元気に帰っていったそいつを見送る。

そして僕は自分の目を疑った。


「マスター‼白いでっかい‼底‼おる‼」



テンションが上がりすぎて最早何を言っているのかよくわからない。

だがボトムを悠々と泳ぐ白い巨体はコブダイに違いなかった!

マスターは今日で僕のこの反応を見るのは数十回目だろう。

また錯乱状態で僕がボラを指さしてると思ったのだろうが、一目見て目つきが変わる!

僕も急いで自分の仕掛けを組みなおす。

直後。


「食ったー‼‼」



マスターの声が防波堤に響く!

まさかのあの見えていた奴が食ったのである!

大興奮の二人、一瞬藻に巻かれるも、何とか引きはがしネットイン。

おっも‼

上がったのは今日一の巨体!



何と言うナイスなプロポーション・・・そして羨ましすぎるぞマスター!

マスターのどや顔に闘志を燃やされた僕は、再びさっきのポイントに餌を落とす。

すると落ちきる瞬間に竿が絞り込まれる!

ウソやろ‼

とんだコブフィーバーである。

マスターの用意する餌の威力がエグイ事がこれでわかった。

フッキング入れると一本目とは比べ物にならない鋭い引きが!

しかし、数秒後リーダーブレイク・・・。

根に擦られた感触は無かったので恐らく歯でやられたんだろう。

勿体なすぎる。





震える手を必死で抑えつけながら仕掛けを組みなおす。

するとマスターが「まだおる!」と叫ぶ!

光の速さで餌を付け、見に行くとマジでいる!

しかもまたデカい!

マスターは僕に遠慮せず仕掛け投入。

コブがマスターの仕掛けの方に向くのを見て、僕も投入。

すると、フォールがワンテンポ遅れたにも関わらず、奴はこっちを振り返ったのだ!

コブの位置はちょうどマスターと僕の仕掛けの真ん中。

そして一旦ワカメに潜るコブ・・・。


さぁ、どっちに食らいつく・・・?


たった5秒が永遠にも感じた。

そして僕の竿に生命反応が・・・出る!


「ゴンッ‼・・・ググッ‼」



まだか?いつ合わせる?

一旦何も無くなり、離したか?と思わせる。

マスターが言う「いや食ってるんじゃ無いですか?」

慎重に聞き合わせをする。


「グググッ・・・‼」



体が勝手にフッキングを入れた!

潜られる前に巻け‼

フィンチのC610Mのパワーを信じ、ゴリゴリに巻いた。

3000円の激安塩噛みしまくってドラグ出ないリールもあまりのパワーに糸が滑り出る笑

指で必死に抑えつけ、マスターの手でネットイン‼


「うおおぉおぉおお!デカい!重い!嬉しすぎる‼」



マスターと思わずハイタッチした。



人生でコブダイを釣り上げるのは3度目、そしてその2度をサイトフィッシングで釣ると言う運の良さ。

最高に燃えた。

最高すぎる一日だった。



リリースしようとタモに戻すとタモが折れた笑

まぁでもそんなんどうでも良いくらい嬉しい。

仕方ないのでコブダイを抱えたままテトラを降り、リリースしてやった。

その際ケータイがテトラを転がり落ちていって本気で焦った笑

まさかのフジツボに引っかかって無事救出。

人生で今日ほどフジツボを崇める日も無いだろう。





もう大満足だ、もう何も要らない。



只管に満足した僕は夕陽を眺めながら喜びを噛みしめる。

その後も一度アタリがあり、フッキングミスをしたが、もうそれで良かった。

日が沈む間近、最後のチャンスにまたもマスターが70㎝に迫る魚を釣り上げ、仲良く2本ずつの釣果で幕を閉じたのであった。





オーストラリアから帰国し、怪物みたいな魚が身近に居なくなったなと気持ちが少し落ちていた。

だけど負けないくらいの化け物が近くにも居るのだ!

しかもあんなシンプルな釣り方で、足元で釣れる。

最高に贅沢な釣りだった。



折角なので少しタックルのご紹介。

今回使ったロッドはフィンチのCanaria610Mと言うロッド。

このロッド、与那国島で怪力キツネフエフキを上げた事で絶大な信頼を置いてるパワーのあるロッド。

でも持った感じかなり柔らかく軽く感じる不思議なロッド。

バス釣りにも使ったが、7g~のルアーを快適に飛ばせ、100gとかでも何の問題も無く投げれる。

で、魚のサイズに合わせて曲がり、粘ってくれるからめっちゃ楽しい。

あと安い。

こんだけ「本気」で遊べて3万円台は熱すぎる、利益ある?大丈夫?って心配になる笑

リールはまぁ半分ぶっ壊れたやつだからどうでも良い。

ラインは僕はメインにPE5号、リーダーはナイロン80lb使ってる。

そのまんまバラマンディで使ってたセッティングだ。

50lbとかでもいけるらしいけど、ラインブレイクのリスクは抑えたいので最低80かな。

それでも切れちゃう時もあるけど・・・。





まぁとにかく‼マスター、ありがとう!お疲れ様でした‼


akamundi
兵庫県神戸市中央区元町通2丁目7-1
TEL: 078-332-3343
E-mail:akamundi.base@gmail